山崎の限定ボトルには、2014年から続く「LIMITED EDITION」と、2024年から始まった「Story of the Distillery」があります。
ただし、2014年から2026年まで同じコンセプトの商品が続いているわけではありません。
歴代モデルを整理すると、大きく次の3世代に分けて考えると違いがわかりやすくなります。
- 2014〜2017:初期 LIMITED EDITION
- 2021〜2023:ミズナラ新樽を軸にした LIMITED EDITION
- 2024〜2026:Story of the Distillery
この記事では、山崎の歴代限定モデルを2014年から2026年まで整理し、原酒構成・コンセプト・発売時の価格を比較します。
「年式によって何が違う?」「古いリミテッドをプレミア価格で買う意味はある?」「現在のStoryシリーズは何が違う?」という人は参考にしてください。
山崎リミテッドエディションは3世代で見るとわかりやすい
歴代の山崎限定ボトルを見るときに、まず押さえておきたいのが「年式」より「世代」です。
| 期間 | シリーズ | 大きな特徴 |
|---|---|---|
| 2014〜2017 | 初期 LIMITED EDITION | 20年以上熟成のヨーロピアンオーク樽原酒などを使用 |
| 2021〜2023 | LIMITED EDITION | 12年以上熟成のミズナラ新樽原酒をキーに使用 |
| 2024〜2026 | Story of the Distillery | 山崎蒸溜所のものづくりや歴史を表現する限定シリーズ |
2024年以降の商品名は「LIMITED EDITION 2024」ではありません。 「Story of the Distillery」という別名称の限定シリーズとして展開されています。
山崎の歴代限定モデル一覧|2014〜2026
| 年 | 商品 | 発売時価格 | 世代 |
|---|---|---|---|
| 2014 | LIMITED EDITION 2014 | 8,000円(税別) | 初期 |
| 2015 | LIMITED EDITION 2015 | 10,000円 | 初期 |
| 2016 | LIMITED EDITION 2016 | 10,000円(税別) | 初期 |
| 2017 | LIMITED EDITION 2017 | 10,000円(税別) | 初期 |
| 2021 | LIMITED EDITION 2021 | 8,000円(税別) | ミズナラ新樽 |
| 2022 | LIMITED EDITION 2022 | 10,000円(税別) | ミズナラ新樽 |
| 2023 | LIMITED EDITION 2023 | 11,000円(税込) | ミズナラ新樽 |
| 2024 | Story of the Distillery 2024 | 16,500円(税込) | Story |
| 2025 | Story of the Distillery 2025 | 16,500円(税込) | Story |
| 2026 | Story of the Distillery 2026 | 17,600円(税込) | Story |
※発売当時の公表価格を記載。年代によって税別・税込表記が異なるため、当時の表記に合わせています。
2014〜2017|初期LIMITED EDITION
山崎 LIMITED EDITIONが初めて登場したのは2014年です。
初期シリーズでは、シェリーやポートワインなどに使われたヨーロピアンオーク樽で20年以上熟成した希少な山崎モルトなどが使われています。
長熟原酒だけで構成されているという意味ではなく、若いアメリカンオーク樽原酒などと組み合わせることで、複雑さとバランスを作っているのがポイントです。
2014年モデルはシリーズの出発点
2014年モデルは数量限定のギフト商品として登場しました。 発売時の希望小売価格は8,000円(税別)です。
現在では古い年式ほど流通量が限られるため、Amazonや楽天市場などでは発売時の価格を大きく上回る出品も見られます。
旧ボトルは「定価」ではなく、希少性を含んだプレミア価格で売られているケースが中心です。 飲む目的なのか、年式やコレクション性を重視するのかで判断は大きく変わります。
2021〜2023|ミズナラ新樽LIMITED EDITION
2017年を最後に途切れていたLIMITED EDITIONは、2021年に再登場します。
ここでシリーズの方向性が大きく変わりました。
2021年モデルでは、山崎ブランドとして初めてミズナラ新樽熟成のモルト原酒を使用。 12年以上熟成させたミズナラ新樽原酒を贅沢にブレンドしています。
2021 LIMITED EDITION
2021年5月25日に数量限定で発売。 700ml・アルコール度数43%、希望小売価格は8,000円(税別)でした。
サントリー公式では、なめらかで厚みのある甘みと、生き生きとした果実味を特徴として紹介しています。
2022 LIMITED EDITION
2022年も、12年以上熟成のミズナラ新樽原酒を軸にしたLIMITED EDITIONとして展開されました。
2021〜2023を比較するときは、単純に「毎年まったく別物」と考えるより、ミズナラ新樽をテーマにした同世代として見るとわかりやすいでしょう。
2023 LIMITED EDITION
2023年モデルも12年以上熟成のミズナラ新樽原酒を使用。 700ml・43%、販売価格は11,000円(税込)でした。
公式テイスティングノートでは、香りにパイナップル・オレンジ・ナツメグ、味わいに蜂蜜・ココナッツクリーム・ブルーベリー、余韻にバニラ・ジンジャー・かすかなスモーキーさが挙げられています。
初期LIMITED EDITIONとは原酒のテーマが異なります。 「古いほど上」という見方ではなく、ミズナラ新樽という特徴に魅力を感じるかで選ぶのがポイントです。
2024〜2026|Story of the Distilleryへ
2024年からは「LIMITED EDITION」の名称ではなく、「Story of the Distillery」という限定シリーズがスタートしました。
このシリーズは、単に限定原酒をアピールするだけでなく、山崎蒸溜所のものづくりや100年以上にわたる歴史を「物語」として表現しているのが特徴です。
Story of the Distillery 2024 EDITION
シリーズ第1弾。 2024年5月28日に数量限定で発売され、価格は16,500円(税込)でした。
ミズナラ樽原酒やスパニッシュオーク樽原酒をはじめとする、多彩な山崎モルトをブレンドしています。
公式では、干し柿や丁子を思わせる香り、オレンジマーマレードや小豆のような甘さ、スモーキーでスパイシーな長い余韻が紹介されています。
Story of the Distillery 2025 EDITION
2025年はシリーズ第2弾。 価格は2024年と同じ16,500円(税込)です。
2025 EDITIONでは、山崎蒸溜所の建設に至るまでの想いや、ウイスキーの品質向上に向けて研鑽を重ねた黎明期の歴史がテーマになっています。
越前和紙のラベルや化粧箱には、蒸溜所竣工当時を象徴する乾燥塔(キルン)が描かれました。
Story of the Distillery 2026 EDITION
2026年はシリーズ第3弾。 700ml・43%で、価格は17,600円(税込)です。
2026 EDITIONでは、山崎の地がなぜウイスキーづくりの理想郷とされてきたのか、その土地と水に焦点が当てられています。
ラベルや化粧箱には、山崎蒸溜所からほど近い水の名所「水無瀬の滝」が描かれています。
2026 EDITIONは2026年5月26日に数量限定発売され、同一商品が10月6日にも数量限定で再発売予定です。 プレミア価格だけを見るのではなく、定価17,600円との価格差を確認してから購入したいところです。
山崎リミテッドエディションの歴代定価推移
歴代モデルを並べると、限定山崎そのものの価格帯も大きく変化してきたことがわかります。
ただし、ここで注意したいのが「定価」と「現在の販売価格」はまったく別という点です。
特に2014〜2017年はすでに終売しているため、現在ECサイトで見かける価格には希少性やコレクション需要が含まれています。
Amazonや楽天市場の出品価格が高いからといって、その価格がそのまま「相場」や「資産価値」を意味するわけではありません。
発売時定価 → 現在の出品価格 → 自分が飲むのか、コレクションするのかの順番で考えるのがおすすめです。
結局どの山崎限定ボトルを選ぶ?
実際に飲む目的なら
まず確認したいのは、古い年式そのものではなく現在価格と原酒構成です。
初期LIMITED EDITIONには20年以上熟成のヨーロピアンオーク樽原酒、2021〜2023には12年以上熟成のミズナラ新樽原酒という明確な特徴があります。
その特徴に対してプレミア価格を払いたいかどうかで判断すると選びやすくなります。
コレクション目的なら
2014〜2017の初期シリーズは、現在では生産されていない歴代ボトルです。
購入する場合は年式だけでなく、箱の有無・ボトル状態・液面・保管状態まで確認しましょう。
現行に近い限定山崎を狙うなら
2026年9月時点では、Story of the Distillery 2026 EDITIONが最新モデルです。
2026年10月6日にも同一商品が数量限定で再発売される予定のため、ECサイトで大きなプレミア価格になっている場合は、定価17,600円との差を確認してから判断したいところです。
プレミア価格で買う前に確認したい4つのポイント
- 発売時の定価:現在価格だけを見ない
- 箱の有無:旧ボトルでは特に重要
- ボトル・液面の状態:長期保管品は写真を確認
- 販売店:極端に安い出品にも注意する
また、ECサイトに表示されている価格はあくまで「出品価格」です。 実際に売買された価格や買取価格と同じとは限りません。
山崎リミテッドエディションのよくある質問
山崎 LIMITED EDITIONは毎年同じウイスキーですか?
いいえ。 大きく分けると、2014〜2017の初期シリーズと、2021〜2023のミズナラ新樽を軸にしたシリーズでは方向性が異なります。
2024〜2026もLIMITED EDITIONですか?
限定商品ではありますが、正式な商品名は「山崎 LIMITED EDITION 2024」などではありません。 2024年からは「山崎 Story of the Distillery」として展開されています。
Story of the Distilleryはいつから始まった?
2024年からです。 2024 EDITIONが第1弾、2025 EDITIONが第2弾、2026 EDITIONが第3弾です。
2026 EDITIONの定価はいくら?
700ml・43%で、価格は17,600円(税込)です。 2026年5月26日に数量限定発売され、同一商品が10月6日にも数量限定で再発売予定です。
古い山崎リミテッドは投資目的で買ってもいい?
将来価格が上がる保証はありません。 古いモデルは希少性から高値で出品されることがありますが、ECサイトの出品価格=実際の売買価格ではありません。
投資性だけで判断せず、年式・原酒構成・状態・購入価格まで含めて考える必要があります。
まとめ|山崎の限定シリーズは「年式」より3世代で見る
山崎の歴代限定モデルは、単純に2014年から同じシリーズが続いているわけではありません。
- 2014〜2017:長熟ヨーロピアンオーク樽原酒などを使った初期LIMITED EDITION
- 2021〜2023:12年以上熟成のミズナラ新樽原酒を軸にしたLIMITED EDITION
- 2024〜2026:山崎蒸溜所のものづくりと歴史を表現するStory of the Distillery
この3世代に分けると、それぞれの年式の意味がかなり理解しやすくなります。
特に旧ボトルを購入するときは、「古いから価値がある」と考えるのではなく、発売時定価・原酒構成・現在価格・ボトル状態を確認してから選びましょう。

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